一度濡れた紙を乾かすと、紙にシワができて波打つ現象がデジタル印刷でも起こります。180℃の熱を発しており、用紙はこの高温状態で転写されます。すると用紙に含まれていた水分が一気に奪われて波打ちが生じます。季節や環境により波打ちが改善されたり、悪化したりします。
用紙に重石を置くと良いと多少改善されます。また凹部分にインクが残らない中抜けにも注意します。デジタル印刷はトナー方式を採用しています。用紙の上にトナーが載っており、専用の機械を使って定着させる方法です。
エンボス系の特殊紙を使う場合は、中抜けが発生しても問題ないデザインにしておきます。トナー方式では、他にも注意することがあります。まずインクのテカリです。新モノクロ機が導入されたことで、モノクロの場合はテカリがそれほど見られません。
しかしフルカラーや一色刷りは従来機を使うので、テカリが発生します。本文のなどの印刷では凹凸があるコミック紙を用いると、少しテカリを抑えることができます。次にインクの盛り上がりです。トナー方式では、トナーの厚さ分、盛り上がりが生じます。
特にリッチブラックにすると目立ちます。光の反射を抑制するマットPP加工に変更すると良いです。さらに黒ベタが多い状態でコミック紙やクラフト紙を選ぶと掠れや白抜けの原因になります。デジタル印刷機は湿度や温度の影響を受けやすいです。
よって黒ベタにおいては定着性の悪い崇高紙との相性が良くありません。プリント基板のことならこちら